抜け毛との戦い〜柴犬編〜

②柴犬をブラッシングしよう

 

柴犬と生活する上で最も難点となるのが、タイトルにもある「抜け毛」です。

夏は暑く、冬は寒い日本の気候に適応している柴犬は、暖かくなるとこれでもかというくらい下毛(表面の硬い毛の下に生えている柔らか毛)がこれでもかというほど抜けます。一回り小さくなるほど抜ける犬もいます。

また、寒くなればその下毛が密になり、寒さから身を守るように出来ているのです。

 

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↑ボコボコと表面に浮き出ているのが、抜けた下毛です。

この抜け毛に立ち向かう覚悟がなければ、柴犬と生活を共にすることはできません。特に暖かくなる季節は、きちんと自宅にてブラッシングをしましょう。

 

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↑持ち手が木製のものが、我々トリマーも使用する「スリッカー」という道具です。プラスチック製のものもスリッカーですが、金属製のピン先が保護されて、皮膚を傷つけにくくなっています。

ご自宅でブラッシングする分には、後者の安全性の高いもので良いと思います。ただし毛量が多かったり、過度に下毛が抜ける場合は、ピン先が出ている物の方が抜け毛を取り除き易いです。この場合は、決して力を入れて皮膚に押し当てる様に使ってはいけません。

わかっていても、果てしない抜け毛の嵐についムキになってしまいがちです。皮膚を傷つけてしまうので、気をつけましょう。力加減がわからなければ、一度自分の手や腕に当てて動かしてみましょう。

 

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↑こちらは商品名が色々あるのですが、ファーミネーターで検索すると出てきます。

テリア犬種の被毛を抜く際に使用するプラッキングナイフを応用したものです。

下毛が抜けそうで浮いている箇所に優しく当て、ブラッシングの要領で使用します。

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↑先端は尖っていますので、骨張っているところには使用してはいけません。

 

 

そして、ご自宅ではどうしようもないと判断された場合は、諦めてペットサロンに相談しましょう。柴犬のシャンプーコース(爪切りなど含む)の相場は、都内で5000円〜6500円くらいです。ただし抜け毛がひどい場合には、下毛を抜く処理料金がプラスでかかります。この代金が500円〜で、私は最大で1500円いただいたことがあります。

 

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↑柴犬一頭からこれだけ抜けます。まだこれは少ない方です。

 

この抜け毛料金が、お客様とのトラブルになる事があります。トリマー側は受付の時に説明する必要がありますし、柴犬を飼っている飼い主側も時期的に、そういった料金が加算されるのだと認識しておく必要があります。

 

ちなみに私が勤めているサロンで、時期に関係なく一年中下毛が抜ける柴犬がいます。毎月いらしていただいているのですが、ドライヤーをかけると毎回下毛が部屋一面に飛び散ります。

一方、通年あまり下毛が抜けない柴ちゃんもいるので、個体差はかなりあります。

 

【今回の要点】

*柴犬を飼う上で抜け毛処理はさけられない

*換毛期は自宅でのブラッシングは必須

*サロンにシャンプーを出す際には、抜け毛料金を覚悟する。